「愛されたいポジション」から「愛するポジション」へとチェンジすること ① (インナーチャイルド、幼少期にできた思い込み)

皆さんは、ご自分で実感されているかされていないか、どちらもあると思いますが、誰しも「親との確執」があるものです。その「親との確執」によって自分の思考であったり思い込みが一定のパターンに決まってしまってます。

「親との確執」と言っても目に見える大きな問題であったり、親との交流の断絶があると言っているわけではありません。意識にははっきりと上がってこない「心にひっかかる何か」です。これはたいていは6歳(もしくは12歳ころ)までの親とのかかわりの中で生まれていると言われます。

鮮明に覚えているようなショッキングな出来事が親との間であったという人もいるでしょうし、逆にちょっと親に怒られたとか、親が仕事や家事で忙しくて相手にしてもらえなかったというような日常生活の中の一コマがきっかけとなっている場合もあります。当人は、大したショックな出来事ではないと意識上は思っていますが、実は心の奥底の無意識下ではそれが自分を規定する際の自己認識かかわっていたり、人間関係を築いていく上での思い込みのパターンになっている場合があります。

無意識に持っているその思考パターンや思い込みがあるために、なぜかいつも同じような人間関係のパターンを繰り返してしまう、いつも似たような失敗をしてしまう、やりたいことがあるのに途中であきらめて挫折を繰り返してしまう、といったことが人生の中に起こってきます。

「繰り返したくないことを、無意識で選択して繰り返しているなんて嫌だ!!」

と、きっと誰しも思いますよね。。。よくよくご自分の今までの人生を観察してみてください。きっと何かしらのパターンがあると思います。ご自分ひとりでよくわからない場合は、過去の親や近い関係の人たちとのかかわりの中での経験から自分が思い込んでしまったことを、読み解いていくセッションなどもありますので、そういったものをご活用されるといいと思います。

「自分が思い込んでしまったこと」がわかると、自分の思考が「思い込みによる偏った思考」から「俯瞰して客観的にみる思考」へとかわり「こうありたい自分」のほうへ意識を転換させていくことができます。もちろん、ついつい無意識でやってしまうのが今までの「思い込みによる思考」なので条件反射的に出てきます。だけどそれが「反応」であったと時間を経てでもわかると「これは単なる思い込みであって、事実ではない」ことがわかるようになってきます。

とっさに今までの思い込みは出てきてしまうので、そんな思い込みを持っている自分とも上手に付き合いながら、気長に自分を観察していくことが大切です。

ここで例を挙げると、私の場合は4歳の時に母親に暗い子供部屋に閉じ込められた経験があります。最近までこの経験が特に何かの意味を持っているとは思っていませんでした。「まあ、そんなことあったよね」くらいのものです。これくらいのことは誰しも経験しているだろうし、もっとつらい経験をしている人は沢山いるだろう、と深く気に留めてもいませんでした。実際それを思い出しても何の感情も湧いてきませんでした。その後も母親との関係は特に問題がないと認識していました。

しかし、私は今までの人生の中で「自分の感情を出せない、本音を言えない、表現できない」という課題があると感じていました。特に親密な関係になればなるほど言えなくて、相手の言い分を受け入れていることが多かったのです。特にそれは恋愛関係や結婚生活でのパートナーシップにおいて多発していました。

私のこの幼少期の体験ですが、苦手なものが夕飯にでて、食べなかったら怒られて、自分の感情を出してギャーと泣いてしまったら、母に暗い子供部屋に閉じ込められた。中から出してとなく私ですが、鍵のかからないその部屋のドアノブを母が開かないように外から押さえつけていたのです。

このように幼いころの体験「自分の感情や本音は受け入れてもらえない、感情や本音を出したら拒否される、怖いことが起こる」から、「感情や本音を表現してはいけない、表現したら愛されない」という思い込みを持ってしまったということです。

では、次の記事ではこの幼いころの傷ついた体験、いわゆる「インナーチャイルド」をどのように癒していくのかについて記載します。

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